2年前の話である。小学校から高校まで、同じサッカー部で毎日練習に明け暮れていた友人の結婚式に出席するため、私は休暇を取って郷里へ戻った。迎えた結婚式当日。式は順調に終え、次いで披露宴。ここで同じサッカー部の他の連中が、お揃いのオリジナルTシャツを着始めた。そのTシャツには赤色と青色の2種類があった。「お前の分も用意してあるからな」、私は赤色を着用する。そして軽い打ち合わせがあり、私達元サッカー部一同は、どうやらこの後披露宴の会場で、足だけを使って綱引きをするらしいということが分かった。出し物自体はほどほどに盛り上がったのだが、古い友人の晴れの舞台で、かつて汗と涙を流し合った友人全員で、実に馬鹿らしい出し物をした事自体に、意義があったような気もする。感極まったのか、新郎は上着を突然脱ぎだした。するとその下には、私達と同じオリジナルTシャツがあった。もっとも彼の場合は黄金色だったが。宴も竹縄となった頃、このTシャツのデザインが、かつて高校サッカーで全国大会出場に限りなく近づいた時のユニフォームと、同一のデザインであった事に気が付いた。赤がフゼストユニフォーム、青はセカンドユニフォームだった。そしてゴールキーパーだった彼は、黄金とまでは行かなかったがそれに近い黄色であった。あれから2年。今度は私の結婚式である。あのオリジナルTシャツを引っ張り出す事にしよう。
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